スーパー解像度とは?
スーパー解像度は、AdobeのCamera Rawモジュールに搭載された機能で、機械学習(AI)を活用して画像のディテールを推測し、最大4倍のピクセル数で出力する機能です。
使用したい画像の解像度が足りない時に試してみてください。しかし、筆者が試してみたところ2025年6月現在では使用できる見栄えになる確率は半分程度くらいかなというところ。まずは試してみてください。
スーパー解像度が使える条件
スーパー解像度が使える画像はRAW、JPEG、TIFF、HEIC
特にRAWファイルで高い効果を発揮しますが、
・JPEG
・TIFF
・apple製品のHEIC
でも使用可能です。通常のリサイズに比べ、ノイズやジャギーが抑えられます。
スーパー解像度が使えるのはRGBのみ
CMYKの画像には適応できませんのでご注意ください。
スーパー解像度を使うための設定
photoshopでのCamera Raw機能はプラグインとして搭載されているので「環境設定」からCamera Rawを使用できるようにしていきます。
Camera Rawの設定

- Photoshopを起動
- メニューの
[Photoshop (Winは「編集」) > 設定 > Camera Raw…] を選択 - ファイル管理を選択します。
- 【JPEG、HEIC、およびTIFFの処理】はJPEG/HEIC: サポート対象のすべてのJPEGおよびHEICを自動で開く」
- TIFF:「すべてのサポートされているTIFFファイルを自動的に開く」
- OKをクリック

これで環境設定は完了です!
画質の低い画像の解像度をあげる


左が解像度の足りない画像、右がスーパー解像度で4倍の解像度にした画層です。
画像はこちらからダウンロードできるので同じ画像で試したい方はご自由にダウンロードしてみてください。

photoshopを起動し、解像度を上げたい画像を選択しひらきます。
解像度を強化

JPG、TIFF、TIFFの画像は自動でCamera Rawで開く設定をしているので、このような画面で表示されるはずです。

画像の上で右クリックし、強化をクリックもしくは(⇧⌘D)

スーパー解像度の適用された画像がプレビューされます。満足のいく画像が出来上がっていれば強化をクリック

dng形式で新しく強化されたデータがつくられ、
元の画像が格納されているフォルダを確認すると、新しく-強化-SR.dngとなったデータが確認できます。

しかし、このままの形式では印刷に使用できないなど不便な場合も多いので、必要に応じて書き出しからJPG形式など使いやすい形式にして使用しましょう。
右上の保存アイコンをクリックすると保存オプションのボックスが表示されます。

印刷の場合はJPGが多いと思います
・ファイル形式を選択→JPG の場合、せっかく高解像度をあげたので画質設定を最高にしておきましょう。
・カラーベースはこちらを参考に設定してください。

フォルダを確認すると、強化されたデータのJPGも確認することができます。
右下の完了をクリックで終了します。
そのままJPGデータとして画像編集する場合

このままphotoshop上で画像編集したい場合も多いかと思います。
その場合は右下の開くをクリック

photoshop上で画像が開きました!
このまま編集できますが、データはDNG形式ですので用途に合わせてJPGで書き出しするなどして使用してください。
今までは画像が荒くなかなか使えなかった素材もスーパー解像度機能で解決する場面がふえました!ぜひ活用してください。
解像度をあげても綺麗にならない原因
解像度をあげても綺麗にならない原因はいくつかかんがえられます
・元の解像度が低すぎる
スーパー解像度を使ってあげられるのは最大4倍です。解像度がひくすぎると4倍にしても足りなかったり、Aiでも補完しきれない場合があります。
・ノイズがある
解像度はあがったけれどノイズが残っている場合があります。スーパー解像度とノイズ除去、そのほかの補正を併用して綺麗になる可能性も高いです。

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